PKIの仕組みを完全解説|CA・RA・CP・CPSの役割と安全な通信を支える信頼の構造
インターネット上で安全に通信するには、通信相手が本当に信頼できるかを確認する「認証」が欠かせません。その認証を支える中核的な仕組みが、PKI(公開鍵基盤)です。 PKIは、デジタル証明書の発行・管理を担うインフラストラクチャであり、オンラインバンキングや電子商取引など、日常生活を支える重要な技術です。しかし、CA・RA・CP・CPSといった専門用語が多く、それぞれの役割や相互関係を正確に理解するのは容易ではありません。 本記事では、PKIを構成する主要要素であるCA(認証局)、RA(登録局)、CP(証明書 ...
【内部不正対策】退職者による情報漏えいを防ぐ特権ID管理とログ監査の実践ガイド
情報処理安全確保支援士(SC)試験でも実務現場でも、長年トップクラスの脅威として位置づけられているのが「内部不正による情報漏えい」です。 IPA(情報処理推進機構)が毎年発表する「情報セキュリティ10大脅威」では、内部不正が組織部門で常に上位にランクイン。2020年代に入り、テレワークの普及や雇用の流動化により、このリスクはさらに複雑化しています。 サイバーセキュリティと聞くと、外部からのハッカー攻撃(標的型攻撃やランサムウェア、DDoS攻撃など)に目が向きがちです。ファイアウォールを強化し、IPS(侵入 ...
脆弱性評価の完全ガイド|JVN活用とCVSSスコアの正確な読み解き方
日々報告されるソフトウェアやシステムの脆弱性。セキュリティ担当者やITエンジニアにとって、これらの情報を迅速にキャッチし、適切に評価・対応することは組織を守るための最重要任務です。「緊急」というアラートが届いたとき、そのリスクが自社の環境にとって本当に致命的なのか、それとも後回しにできるものなのか、即座に判断できるでしょうか。 脆弱性対応において最も危険なのは、「過小評価」による対応遅れと、「過剰反応」によるリソースの枯渇です。この両方を防ぐために必須となる共通言語が、JVN(Japan Vulnerab ...
【情報処理安全確保支援士】BCPとDRの違いとは?災害時の事業継続とシステム復旧を完全解説
企業を取り巻くリスクは、自然災害からサイバー攻撃まで多岐にわたります。こうした危機的状況において、組織が生き残れるかどうかは、事前の準備次第です。 本記事では、混同されがちな「BCP(事業継続計画)」と「DR(災害復旧)」の違いから、実践的な策定手順、クラウド時代の最新復旧戦略まで徹底解説します。情報処理安全確保支援士試験の午後問題で問われる深い理解レベルを目指します。 BCP(事業継続計画)とDR(災害復旧)の本質的な違い BCPとDRは密接に関連していますが、その対象範囲と目的は明確に異なります。この ...
【徹底解説】RPOとRTOの違いとは?システムを救うバックアップ戦略の決定版
システム運用において、セキュリティ対策と同様に極めて重要なのが「可用性」の確保です。どれほど堅牢なファイアウォールを設置しても、自然災害やハードウェア障害、ランサムウェアによるデータ暗号化が発生すれば、システムは停止します。 その時、企業の命運を分けるのがバックアップ戦略です。「バックアップは取っているから大丈夫」と考えている現場ほど、いざ復旧しようとした時に「データが1週間前まで戻ってしまった」「復旧に3日かかりビジネスが止まった」という悲劇に見舞われます。 本記事では、バックアップ戦略の核となる指標「 ...
【情報処理安全確保支援士試験対策】脆弱性を放置しない!パッチ管理と資産管理の徹底攻略
サイバー攻撃のニュースを見るたびに、「なぜ防げなかったのか」と疑問に思うことはないでしょうか。高度な未知の攻撃(ゼロデイ攻撃)が原因であるケースもありますが、実は多くのセキュリティインシデントは、既知の脆弱性が放置されたことに起因しています。 攻撃者は、常にインターネット上のシステムをスキャンし、鍵が開いたままの窓(脆弱性)を探しています。この窓を確実に閉じる作業こそが「パッチ管理」であり、そもそも家のどこに窓があるのかを把握する作業が「資産管理」です。これらは地味で泥臭い運用タスクに見えますが、セキュリ ...
【徹底訓練】ログ分析でサイバー攻撃の痕跡を追え!インシデント対応の実践的アプローチ
セキュリティエンジニアとして、あるいは情報処理安全確保支援士として、最も重要なスキルのひとつが「ログを読む力」です。システムは常に稼働状況を記録していますが、平常時のログは単なるデータの羅列に過ぎません。しかし、ひとたびインシデントが発生した瞬間、それらのログは犯人を追うための「証拠」であり、被害の全貌を解明するための「ストーリー」へと変わります。 今週は、セキュリティの「目」とも言えるログ分析手法を中心に、SIEMによる統合管理、そして組織的なインシデント対応(CSIRT/SOC)まで、運用フェーズにお ...
【リスク移転】サイバー保険は本当に必要か?導入前に知るべき補償範囲とコスト対効果の考え方
企業や組織におけるセキュリティ対策において、技術的な防御だけで全てのリスクをゼロにすることは不可能です。どんなに堅牢なファイアウォールを設置し、厳格な運用ルールを定めても、未知のマルウェアや巧妙なソーシャルエンジニアリング、内部の人間による過失や故意によるインシデントの可能性は残ります。 そこで重要となるのが、万が一インシデントが発生した際に財務的ダメージを最小限に抑える戦略です。これをリスクマネジメントの文脈では「リスク移転(Risk Transfer)」あるいは「リスク共有(Risk Sharing) ...
CSIRTとSOCの違いとは?情報処理安全確保支援士試験で問われるセキュリティ組織の役割分担
現代のサイバーセキュリティにおいて、防御システム(ファイアウォールやIDS/IPSなど)を導入するだけでは不十分であることは、もはや常識となりました。攻撃者は防御網をすり抜け、あるいは正規のルートを悪用して侵入を試みます。 そこで重要になるのが、「侵入されることを前提とした対策」です。このフェーズで主役となるのが、監視のプロフェッショナルであるSOCと、インシデント対応のプロフェッショナルであるCSIRTです。 多くの学習者がこの2つを混同しがちですが、役割(Role)と責任(Responsibility ...
デジタルフォレンジックの証拠保全手順を完全解説|インシデント対応の実践ガイド
サイバー攻撃や内部不正による情報漏洩が発生した際、あなたは正しい対応ができるでしょうか? 「とりあえずサーバーを再起動しよう」「ウイルススキャンをかけなくては」――このような対応が、実は犯人の痕跡を完全に消去してしまう致命的なミスになることをご存知でしょうか。 インシデント発生時、システム担当者が最優先で行うべきは「証拠の保全」です。適切な手順を踏まなければ、原因究明も法的対応も不可能になります。本記事では、デジタルフォレンジックにおける証拠保全の鉄則と、実務で使える具体的な手順を徹底解説します。 情報処 ...
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